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退院してからの赤ちゃんのお世話、何から始める?初めてのパパママのための基礎知識

Tags: 新生児, お世話, 育児, 基礎知識, パパママ, 退院後, 心構え

初めての出産を終え、無事退院の日を迎えると、いよいよ赤ちゃんと自宅での新しい生活が始まります。期待とともに、「本当に自分たちだけで大丈夫かな」「何から始めればいいのだろう」といった漠然とした不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。この時期は、心身ともに慣れないことばかりですが、一つずつ整理して基礎知識を身につけることで、少しずつ安心して新しい生活に馴染んでいくことができるはずです。

この記事では、退院後の赤ちゃんとの生活で知っておきたいお世話の基礎や、新しい生活への心構えについてお伝えします。完璧を目指すのではなく、まずは基本を知り、肩の力を抜いて赤ちゃんとの日々を楽しめるようなヒントになれば幸いです。

退院直後の生活について知っておきたいこと

退院後、すぐに規則正しい生活を送ることは難しいかもしれません。新生児はまだ昼夜の区別がなく、眠たいときに眠り、お腹が空いたら泣いて起きます。授乳やおむつ交換の頻度も高く、パパやママは細切れの睡眠になりがちです。

このような不規則な生活リズムは、生後しばらくの間は自然なことです。まずは「今は赤ちゃんのリズムに合わせて生活する時期」と受け入れ、夫婦で協力しながら乗り越えていく心構えが大切です。できるだけ一緒に休息をとる、家事は無理しない、といった工夫をしていきましょう。

赤ちゃんのお世話の基本

退院後の生活で中心となる赤ちゃんのお世話について、基本的なポイントをご紹介します。

授乳

赤ちゃんがお腹を空かせたら授乳します。母乳、ミルク、あるいは混合など、それぞれの方法がありますが、大切なのは赤ちゃんが欲しがるサインを見逃さず、優しく応えてあげることです。

おむつ交換

おむつは、うんちをしたらすぐに、おしっこでも定期的(3時間おきなど)に交換してあげましょう。濡れた状態が続くと、肌トラブルの原因になることがあります。

睡眠

新生児は1日の大半を眠って過ごしますが、睡眠時間は合計で16時間〜20時間程度と長めでも、一度に長く眠ることは少ないです。安全な睡眠環境を整えることが非常に重要です。

沐浴の準備と手順

沐浴は、赤ちゃんを清潔に保ち、新陳代謝を促す大切なお世話です。退院後すぐはベビーバスを使って行うのが一般的です。

準備するもの

沐浴の一般的な手順

  1. 必要なものを全て手元に準備しておきます。
  2. ベビーバスに規定量のお湯を張り、湯温を確認します。
  3. 赤ちゃんを沐浴する部屋を暖かくしておきます。
  4. 赤ちゃんの服を脱がせ、おむつを外します。
  5. 赤ちゃんを優しく抱っこして、ゆっくりとベビーバスに入れます。
  6. 片手で赤ちゃんの首をしっかりと支えながら、もう一方の手で優しく洗います。顔、頭、体を順番に洗いましょう。顔を洗うときは、目に泡が入らないように注意します。
  7. 全身を洗い終えたら、きれいなお湯で泡をしっかりと洗い流します。
  8. 赤ちゃんをベビーバスから上げ、すぐに用意しておいたバスタオルで全身を優しく拭きます。特に、首のしわやわきの下など、くびれの部分もしっかりと水分を拭き取ります。
  9. 着替えさせ、必要に応じて爪切りや保湿などのお手入れをします。

最初はおっかなびっくりかもしれませんが、回数を重ねるうちに慣れてきます。パパとママで協力して行うのも良い方法です。

パートナーとの協力と休息の大切さ

退院後の生活は、パパとママの二人三脚で乗り越えていくことが不可欠です。どちらか一方に負担が偏らないよう、積極的に家事や育児を分担しましょう。

不安なことや困っていることがあれば、一人で抱え込まずにパートナーに相談しましょう。また、両親や地域のサポートセンター、専門家など、頼れる存在には遠慮なく頼ることも大切です。自治体によっては、新生児訪問などのサービスが利用できますので、事前に確認しておくと安心です。

最後に

退院後の赤ちゃんとの生活は、戸惑うことや大変なことも多いかもしれません。しかし、この時期に学ぶ一つ一つのお世話が、今後の育児の基礎となっていきます。完璧にこなそうと気負う必要はありません。赤ちゃんもパパやママも、新しい生活に少しずつ慣れていく時期です。

うまくいかないことがあっても、自分を責めないでください。困ったときは一人で悩まず、パートナーや頼れる人に相談しましょう。「はじめてパパママ応援」は、頑張るパパやママを応援しています。この記事が、新しい生活への一歩を踏み出すための一助となれば幸いです。