初めての赤ちゃんの名付け、どう始める?夫婦で進めるステップとヒント
初めての赤ちゃんを迎える準備の一つに、名前を考えることがあります。お子さんへの最初の贈り物となる名前選びは、同時に「どうやって決めれば良いのだろう」「いつまでに決めれば良いのだろう」といった漠然とした不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、初めてパパ・ママになるお二人が、赤ちゃんへの願いを込めた大切な名前を、安心して楽しみながら見つけられるよう、名付けを始める時期や具体的な進め方のステップ、そしてヒントをご紹介します。
名付けはいつ頃から始めるのが一般的?
名付けを始める時期に厳密な決まりはありませんが、一般的には妊娠中期から後期にかけて、ご夫婦で少しずつ考え始める方が多いようです。
出産後、出生届を提出する際にはお子さんの名前を記入する必要があります。出生届の提出期限は、お子さんが生まれた日を含めて14日以内と定められています。出産後の慌ただしい時期に、すべてを一から考えるのは大変かもしれません。そのため、出産前に名前の候補をいくつかリストアップしたり、名前の方向性について話し合っておいたりすると、心の余裕を持って最終決定を迎えられるでしょう。
もちろん、赤ちゃんの顔を見てから決めたいという方もいらっしゃいますし、出産後すぐに素敵な名前がひらめくこともあります。大切なのは、ご夫婦にとってベストなタイミングで、納得して名前を決められることです。
初めての名付け、夫婦で進めるステップ
名付けは、ご夫婦で協力して進める素晴らしい時間です。どのように進めていけば良いか、具体的なステップをご紹介します。
ステップ1:お互いの願いや価値観を共有する
まずは、どんな子に育ってほしいか、名前にどんな願いを込めたいかなど、ご夫婦でお互いの考えや価値観を話し合ってみましょう。
- 「健康で元気に育ってほしい」
- 「周りの人に優しくできる人になってほしい」
- 「自分の道を力強く歩んでほしい」
など、具体的なイメージを持つことで、名前に込めたい漢字や響きが見えてくることがあります。この話し合いは、お互いの理解を深める良い機会にもなります。
ステップ2:アイデアを出し合い、候補をリストアップする
ステップ1で共有した願いをもとに、具体的な名前のアイデアを出し合ってみましょう。
- 使いたい漢字や言葉から連想する
- 好きな響きや音のイメージから探す
- 季節や誕生月にちなんだ名前を考える
- 尊敬する人や大切な場所からインスピレーションを得る
など、様々な角度から自由に候補を挙げていきます。この段階では、気になる名前を遠慮なくリストアップしてみましょう。インターネットの名前辞典や名付け本なども参考になります。
ステップ3:候補を絞り込み、声に出して確認する
リストアップした候補の中から、ご夫婦で「良いな」と思う名前をいくつか絞り込んでいきます。絞り込む際には、いくつか確認しておきたいポイントがあります。
- 呼びやすさ・聞き取りやすさ: 赤ちゃんが大きくなってからも、周りの人に名前を呼んでもらう機会は多くあります。呼びやすく、聞き取りやすい名前か確認してみましょう。
- 姓とのバランス: 姓と名前を繋げて発音したときの響きやバランス、字面を確認してみましょう。
- 字面の印象: 漢字を使う場合は、字画のバランスや全体の見た目の印象も大切です。
- 意味: 名前に込めた意味や、漢字一つ一つの意味も確認しておきましょう。
実際に声に出して呼んでみることも大切です。候補の名前で呼びかけてみて、しっくりくるか感じてみましょう。
ステップ4:最終決定と周囲への相談
候補を絞り込んだら、最終的に一つの名前に決定します。ご夫婦お二人が心から納得できる名前を選ぶことが何よりも大切です。
ご両親など近しい親族に相談する方もいらっしゃるかもしれません。その際は、あくまで「報告」として伝えるのか、「意見を聞く」のかなど、ご夫婦で相談の仕方について事前に話し合っておくと、スムーズに進められるでしょう。様々な意見に触れることもあるかもしれませんが、最終的に決めるのはパパとママであるお二人です。プレッシャーを感じすぎず、ご夫婦で納得のいく決断をしてください。
名前を決める上でのヒントと考慮点
名付けのステップと合わせて、名前を決める上でヒントになることや、考慮しておきたい点をいくつかご紹介します。
- 名前に込めたい願いを明確にする: 赤ちゃんにどんな人生を歩んでほしいか、どんな人になってほしいか。具体的な願いが、素敵な名前を見つける一番のヒントになります。
- 読み間違いや書き間違いにくいか: あまりに一般的すぎる必要はありませんが、極端に読み方が難しい、戸籍に使えない漢字を使用していないかなども確認しておくと安心です。
- 将来を想像してみる: 赤ちゃんが成長し、大人になったときにもその名前に愛着を持てるか、という視点も大切です。
- 姓名判断や画数: 姓名判断や画数を考慮する方もいらっしゃいます。気になる場合は調べてみるのも良いでしょう。ただし、これにとらわれすぎて本来付けたい名前が付けられなくなってしまう、ということは避けて、あくまで参考の一つとして考えるのがおすすめです。
- 周りの意見との向き合い方: 名付けについて、様々な方から意見やアドバイスをもらうことがあるかもしれません。それらを参考にしつつも、最終的にお子さんの名付けの責任を持つのはご夫婦です。お二人の気持ちを最優先にしてください。
名前が決まったら:出生届との関連
名前が決まったら、出産後に提出する出生届に記入します。出生届には、お子さんの氏名、生年月日、生まれた場所などを記載し、原則として生まれた日を含めて14日以内に、出生地、本籍地、または届出人の所在地の市区町村役場に提出する必要があります。
名前が決まっていると、出生届の手続きもスムーズに進めることができます。出産前に候補を絞り込んでおくことが、手続きを慌てず行う上でも有効であることがお分かりいただけるかと思います。
まとめ
初めての赤ちゃんの名前を考える時間は、新しい家族を迎える準備の中でも、特に温かく、そして少し悩ましく感じる時間かもしれません。どのようなプロセスで進めるかを知っておくことで、漠然とした不安が軽減され、より前向きに取り組めるようになります。
この記事でご紹介したステップやヒントが、お二人が大切なお子さんに贈る、唯一無二の素敵な名前を見つけるための一助となれば幸いです。名付けは、ご夫婦の愛情と願いを形にする、一生に一度の素晴らしい体験です。プレッシャーを感じすぎず、どうぞ楽しみながら進めてください。