大型育児用品の準備、いつからどう選ぶ?初めてのパパママのための基礎知識
初めて赤ちゃんを迎えるにあたり、様々な育児用品の準備が必要になります。中でも、チャイルドシート、ベビーカー、ベビーベッドといった大型の育児用品は、種類が多く、価格も比較的高価なものが多いため、何から手をつければ良いのか迷ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
漠然とした不安を感じる必要はありません。ここでは、大型育児用品を準備する際の時期の目安や、それぞれの選び方の基本的なポイントをご紹介します。この情報が、初めてのパパ・ママにとって、安心して準備を進めるための一歩となれば幸いです。
大型育児用品とは?
ここでいう大型育児用品とは、主に以下のようなものが挙げられます。
- チャイルドシート: 車での移動時に赤ちゃんを安全に乗せるための必須アイテムです。
- ベビーカー: 赤ちゃんを乗せて外出する際に便利な移動手段です。
- ベビーベッド: 赤ちゃんの寝床として使用します。
これらの他にも、ベビーラックやハイローチェアなど、ご家庭によっては大型の育児用品を用意することもあります。
いつ頃から準備を始めるのが良い?
大型育児用品の準備は、一般的に妊娠中期(妊娠5ヶ月頃)から後期(妊娠8ヶ月頃)にかけて始める方が多いようです。
妊娠中期に入るとつわりが落ち着き、比較的体調が安定してくる方が多いため、外出して店舗で実物を見たり、カタログやインターネットで情報収集をしたりするのに適した時期と言えます。また、出産が近づく妊娠後期になるとお腹も大きくなり、体の負担が増えることがあります。臨月に入ってから慌てて準備するのではなく、少し余裕を持って進めることがおすすめです。
ただし、必ずこの時期に始めなければならないという決まりはありません。ご自身の体調やペースに合わせて、無理のない範囲で準備を進めてください。
大型育児用品の選び方の基本ステップ
大型育児用品を選ぶ際には、いくつかの基本的なステップがあります。
- 情報収集: まずはインターネットや育児雑誌、知人からの情報などで、どのような種類があるのか、それぞれの特徴は何かといった基本的な情報を集めましょう。
- 家族での話し合い: パートナーと、どのような育児スタイルを想定しているか、予算はどれくらいか、設置場所は確保できるかなどを具体的に話し合います。
- 優先順位をつける: 全てを一度に完璧に揃えようとせず、まずは出産後すぐに必要になるものから優先的に検討します。
- 実際に見て、触れてみる: 可能であれば、ベビー用品店などで実物を見て、操作性やサイズ感などを確認してみましょう。
主要な大型育児用品の選び方ポイント
それぞれのアイテムには、選び方のポイントがあります。
チャイルドシート
車で赤ちゃんを退院時やその後に移動させるためには必須です。
- 安全基準: 国が定めた安全基準「UN R44」または最新の「UN R129(i-Size)」に適合しているかを確認しましょう。UN R129は、より安全性が高いとされる基準です。
- 取り付け方法: 車への取り付け方法は、「シートベルト固定」と「ISOFIX(アイソフィックス)」の2種類があります。ISOFIXは、車両に装備された専用金具にチャイルドシートを直接取り付けるため、誤装着のリスクが低く、簡単に取り付けられます。ご自身の車のシートにどちらの取り付け方法が合っているか、また、どちらのタイプが良いかを検討します。
- 使用期間とタイプ: 新生児から使える「乳児用」、1歳頃から使える「幼児用」、3歳頃から使える「学童用」があり、成長に合わせて買い替えるタイプと、新生児から学童期まで長く使える「兼用(Gタイプ)」があります。どの期間使用したいかを考えて選びましょう。
ベビーカー
赤ちゃんとの外出をサポートする便利なアイテムです。
- 使用時期とタイプ: 首すわり前から使えるA型(またはAB型)と、おすわりができるようになってから使えるB型があります。退院直後から使いたい場合はA型(またはAB型)を検討します。
- 生活スタイル: 主に自宅周辺で使用するのか、電車やバスでの移動が多いのか、車に乗せることが多いのかなど、普段の生活スタイルを考慮します。軽量コンパクトになるもの、振動吸収性の高いもの、荷物が多く載せられるものなど、様々な特徴があります。
- 操作性: 店舗で実際に押してみて、スムーズに動くか、折りたたみやすいかなどを試してみることが大切です。エレベーターや改札を通る際の幅も確認しておくと安心です。
ベビーベッド
赤ちゃんの安全な寝床として使用されます。
- 必要性: 必ずしも必要というわけではなく、大人用のベッドに添い寝をする、布団を敷いて寝かせるといった選択肢もあります。しかし、安全な寝床を確保し、ペットや上の子との接触を防ぐ、立ち上がりが楽になるといったメリットがあります。
- サイズ: 一般的な「標準サイズ」と、スペースを取らない「ミニサイズ」があります。設置場所の広さを測って、適切なサイズを選びましょう。
- 機能: 高さ調節機能、収納スペースの有無、キャスター付きなど、様々な機能があります。どのような機能があると便利かを検討します。
- 安全基準: PSCマークやSGマークがついているかを確認すると、安全性が一定基準満たされている目安となります。
購入場所と方法
大型育児用品は、ベビー用品専門店、デパート、家電量販店、インターネット通販など、様々な場所で購入できます。店舗で実物を確認してからオンラインで購入したり、フリマアプリや譲渡で手に入れたり、レンタルを利用するといった方法もあります。特にチャイルドシートやベビーベッドは安全に関わるものなので、中古品の場合は、安全基準を満たしているか、劣化や破損がないかを十分に確認することが非常に重要です。不安な場合は、新品や信頼できる販売店での購入、またはレンタルを検討することをおすすめします。
焦らず、夫婦で話し合って準備を進めましょう
大型育児用品の準備は、一度に全てを決めようとすると大変に感じるかもしれません。焦る必要はありません。妊娠中の体調と相談しながら、少しずつ情報収集を始め、夫婦で話し合いながら、ご自身たちのライフスタイルや赤ちゃんを迎える環境に合ったものを選んでいくことが大切です。
分からないことや不安なことがあれば、店舗の専門スタッフに相談したり、すでに子育てを経験している知人に話を聞いてみたりするのも良いでしょう。
初めての準備は分からないことだらけで当然です。一つずつ着実に準備を進めていくことで、少しずつ不安が和らぎ、赤ちゃんを迎える楽しみな気持ちが大きくなっていくはずです。無理なく、楽しみながら準備を進めてください。